このページでは、Kotlinにおける変数の宣言・初期化と扱えるデータ型についてサンプルコード付きで紹介します。
## 変数の宣言・初期化①(型推論あり、var)
Kotlinで変数を宣言・初期化する際の最低限の書式は以下の通りです。
書式
var 変数名 = 値
Javascriptのように型を指定しなくても、与えた値に応じて自動的にデータ型を決定してくれます。(型推論あり)
Kotlinでは以下のデータ型が要されています。
型名 | 説明 |
---|---|
Double | 64ビット浮動小数点数 |
Float | 32ビット浮動小数点数 |
Long | 64ビット符号付き整数 |
Int | 32ビット符号付き整数 |
Short | 16ビット符号付き整数 |
Byte | 8ビット符号付き整数 |
Char | 1文字を表す文字型 |
Boolean | 真偽値(trueまたはfalse) |
String | 文字列 |
サンプルコード
サンプルコードのソースコードです。
import java.util.* fun main(args: Array<String>) { var x1 = 10 // 整数型 var x2 = 10L // Long型(後ろにLを付ける) var x3 = 10.0 // Double型 var x4 = 10.0f // Float型 var x5 = "10" // 文字列型 // 標準出力で確認 println(x1) // 10 println(x5) // 10 }
## 変数の宣言・初期化②(型推論あり、val)
Kotlinではvar以外に「val」を使って不変の変数を宣言・初期化できます。
不変の変数とは、一度与えた初期値を後から変更できないタイプの変数です。
一見不便に思えますが、謝って値が書き変わるバグを心配する必要がないため保守性を上げるのに重宝します。
書式
// 型推論を使う場合 val 変数名 = 値 // 型を指定する場合 val 変数名:型 = 値
サンプルコード
サンプルコードのソースコードです。
import java.util.* fun main(args: Array<String>) { val x = 10 x = 20 println(x1) }
valで変数宣言しているので値を10から20に書き換えようとすると以下のエラーが出ます。
prog.kt:5:5: error: val cannot be reassigned x = 20
– | 関連記事 |
---|---|
1 | ■【Kotlin】変数の宣言・初期化(val) |
## 変数の宣言・初期化③(型推論なし、var)
型推論に頼らず、データ型を指定したい場合は次のように記述します。
書式
var 変数名 : データ型 = 値
サンプルコード
サンプルコードのソースコードです。
import java.util.* fun main(args: Array<String>) { var x1:Int = 10 // Int型 var x2:Long = 10 // Long型(後ろにLを付ける) var x3:Double = 10.0 // Double型 var x4:Float = 10.0f // Float型 var x5:String = "10" // 文字列型 // 標準出力で確認 println(x1) // 10 println(x5) // 10 }
– | おすすめ記事 |
---|---|
1 | ■【Kotlin入門】基本文法とサンプル集 |
コメント