C#言語で変数の宣言・初期化・代入する方法について解説します。
【はじめに】変数と定数
商品ごとに消費税を計算するといったように、異なるデータに同じ計算処理を行うことがあります。
消費税の計算式
消費税 = 商品価格 × 0.08
上式の場合、計算式自体は変化しませんが、商品の価格は変化します。
このとき、変化する値が変数となります。
一方、変化しない値を定数といいます。
– | 消費税の計算式の場合 |
---|---|
変化する値「商品価格」 | 変数(Variable) |
変化しない値「0.08」 | 定数(Constant) |
【プログラミング】変数と定数とは?その違いを解説
この記事では、プログラムにおける変数と定数の違いについて解説します。
【C#】変数の型
C#言語で使える変数の型の種類は以下の通りです。
型の種類 | 内容 |
---|---|
byte | 8bit整数(符号付) |
int | 32bit整数(符号付) |
short | 16bit整数(符号付) |
long | 64bit整数(符号付) |
byte | 8bit整数(符号なし) |
ushort | 16bit整数(符号なし) |
uint | 32bit整数(符号なし) |
ulong | 64bit整数(符号なし) |
float | 32bit浮動小数点 |
double | 64bit浮動小数点 |
char | 16bit Unicode |
string | 文字列(UTF-16) |
bool | 論理値 (true / false) |
decimal | 128bit型(高精度で科学計算などで使われる) |
var | コンパイル時に型を自動で判定 |
object | 全ての変数の基底オブジェクト型 |
このうち、よく使うのはint型、double型、string型、var型です。
例えば、1, 2, 3, …などの整数値を格納したい場合、変数はint型で宣言します。
int a = 1;
1.2345などの実数値を格納したい場合、変数はdouble型やfload型で宣言します。
double a = 1.2345; float b = 1.2345f;
※float型の場合、初期値の後ろにfを付ける
このように格納したいデータの種類や用途に応じて、最適な変数型を選択していきます。
【C#】変数型の種類一覧
このページでは、C#で使える変数型の種類について一覧で紹介します。
【C#】変数の宣言
変数を使用する際は、宣言と初期化を行う必要があります。
【宣言の例】
int var; char str;
varはint(整数)型の変数、strはchar(文字)型の変数を宣言しています。
【C#】変数の初期化
変数を宣言する際に、同時に初期値を与えることができます。
これを変数の初期化といいます。
【初期化の例】
int var = 2; char str = 'X';
上記の例だと
varはint型の変数で初期値は5です。
strはchar型の変数で初期値は’X’です。
【C#】変数の代入
宣言した変数にデータを入れることを「代入」といいます。
代入を行うと初期化したときのデータは消えます。(上書きされる)
【代入の例】
var = 5; str = 'Y';
varに整数値5、strに文字’Y’を代入しています。
ここで注意すべきは、「違う型の変数には代入できない」ということです。
【代入できない例】
var = 'Y'; str = 5;
例えば、int型の変数varにchar型のデータ’Y’を代入することはできません。
初期化と代入の意味の違いは以上です。
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